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築後10年で床面積20坪のハウスメーカー製旧母屋の外周に、コ字型10坪の新下屋を増築したリノベーション計画。施主夫妻は海外生活が長く、両親は同居を待ちわびていた。
既存建物のメリットを生かすべく既存耐震壁をそのまま利用して、個室など「目的空間」を母屋に集約し、広間や廊下などの「あいまい空間」は下屋に配置して囲んだことから、全体構成は母屋が黄身、下屋が白身の卵型プランとなった。
母屋の低い既存天井は取り払い、木造小屋組みを露出して鉛直方向のボリューム感を獲得して広々とした印象のインテリアにした。屋根からの輻射熱対策は、屋根に通気層をサンドイッチして2重構造にし、屋根熱を外部に自然排熱して暑さ寒さから室内環境を守っている。
下屋は梁間4.5mスパンにラメラ格子梁を45度振って架け渡し、母屋と反対に水平性を強調しながら、コ字型平面の指向性を消去している。母屋と下屋の接点である床には300ミリのレベル差に広い階段を設置し、それぞれフローリングとタイルで仕上げて、鉛直から水平方向への空間の切り替えと抑揚を演出している。 |